2019-01-05

ヌードクロッキーをうまく早く描くコツ

大河原愛 20分クロッキー

頭部を描く時は、頬骨の骨格を意識しながら描くと顔に立体感が生まれる。おでこも頭蓋骨をイメージして頭部の丸みに繋がるように描くのがポイント

上の作品素材:museのnewsprint pad というクロッキー用紙にチャコールペンシル、白いパステルを使用 20分クロッキー 実際のモデルをみながら描写

大河原愛 10分クロッキー

首から背骨、おしりの割れ目までのつながりを意識してクロッキーすることが大切。ここで美術解剖学の知識があるとよりうまく描ける

大河原愛 2分クロッキー

2分クロッキーでは細部を描く時間はないので、まず肩が左に傾いた角度、それにたいする背骨の曲線といった風に、全体の骨格の流れを大きく捉える。この際も人体の動勢、ムーブメントを大きく捉えるようにすることが大切

顔は目、鼻、などパーツを強調しすぎずに、まずは顔の陰影を捉える練習もすると、顔をうまく描けるようになります。顔の陰影は、頭蓋骨や顔の骨格と直結しています。

ウエダリュウタ 10分クロッキー クラフト紙にパステル

5分クロッキーでも、陰影をさっとつけることで、絵が立体的になります

線に強弱をつけると、よりクロッキー会に魅力が増してきます

 <ポイントその1:デフォルメをする>

人体をアカデミックに、見えるままに描く表現手法を学ぶことも大切ですが、ある程度デッサン力が身についたら、デフォルメにも挑戦していきましょう。あえて意図的に体のフォルムを見えるままに正しく描かず、崩して描いたり、一部を誇張して描いたりする技法が「デフォルメ」です。

エゴン・シーレや、フランシス・ベーコンの作品などが良い例です。「デフォルメ」という技法を身につければ、個性的な作品をつくりあげていくことができます。ただし、良いデフォルメができるようになるには、相当なデッサン力が不可欠です。正確に描写するデッサン力も同時に鍛えていきましょう。

<ポイントその2:線に自分の感情を込める>

力強く激しい線というものをみたことがあると思います。また、か細く繊細な線もあれば、人を不安にさせるような震えた線など、様々な線があることからも分かるように、線には、感情を織り込むことができます。

自分の感情を線に置き換えてみましょう。線に自分の思いを込めることができれば、クロッキーで、見る人の心を打つ感動的な作品をつくることができます。

<ポイントその3:効果的な「省略」をする>

クロッキーは、デッサンと違い描く時間が短いので、細かな指の一本一本など、全てを描ききることはなかなかできません。どこを描くのか、またどこを省略するかの判断が絵の出来を決める大事なポイントでもあり、作家の腕の見せ所でもあります。ワイエスの人物クロッキーも、顔だけ描いて身体をぼかすなど、「省略」というテクニックを巧みに用いています。

<ポイントその4:クロッキーで自己表現をする>

クロッキーの描き方や表現に制約はありません。恐れずにいろんな画材や表現を試してみて、自分に一番合った画材と表現を見つけましょう。そして描いたクロッキーを、コラージュしてみたり、額に入れてみたりして「作品」にしていきましょう。作品をつくるという意識が、絵の質を高めます。また、絵を通して自分の思想や感情を表現する、自己表現するという意識で描き続けていくことも大切です。そうすることで、躍動感のある線や情緒豊かな線が生まれ、絵が生きてきます。

東京クロッキー会は、人物画やヌードクロッキーの表現力向上のため、ヌードデッサン講座を毎月開催しています。 

–大河原 愛作成 ヌードデッサン講座資料より 文章の無断転用を禁ず。

人物を描いて人生を豊かにしよう 人物のフォルムの美しさを描こう

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